Friday, April 22, 2011

Vanessa Winship - Sweet Nothings -






Vanessa Winship (ヴァネッサ・ウィンシップ)
1960年イギリス生まれ。
ドキュメンタリーフォトグラファ。
トルコ (Türkiye、Turkey) のイスタンブール (İstanbul、Istanbul) 在住。

ポリテクニク・オブ・セントラル・ロンドン (Polytechnic of Central London、現ウエストミンスター大学 (Westminster University)) で映画と写真を学んだ後、写真の教育を行いつつ撮影活動をする日々がしばらく続いた。
ロンドンの国立科学産業博物館 (National Museum of Science and Industry) に属する科学博物館、サイエンス・ミュージアム (Science Museum) での勤務を経て独立。
以後、フリーランスのフォトグラファとして国内外で活動するようになった。
世界報道写真財団 (World Press Photo) が毎年開催しているコンペティション 「世界報道写真大賞 (World Press Photo Award)」 で、1998年、アート部門の一位を獲得。
翌1999年、バルカン半島の諸国をテーマとした長期プロジェクトに取り掛かった。
2005年にフランスを拠点に置く写真エージェンシー、Agence VU に所属した。
現在はトルコとイギリスを行き来しているようだが、拠点としているのはイスタンブールと思われる。

ポストしたのは "Sweet Nothings" というシリーズ。
ヴァネッサ・ウィンシップもバルカン半島での生活が10年近くなり、トルコに拠点を置いて4年を過ぎた頃、どこを旅しても常に自分の中のひとつのイメージ消えることがなくなった。そのイメージとは、小さな青いドレスに身を包んだ女子学生たちで、それはどの町どの村、あるいは都市であっても同じだったという。
レース襟と甘いメッセージの刺繍されたボディスのあるドレスはトルコのシンボルで、多くの少女がそれを着ていた。
トルコはイラク、イラン、シリア、そしてアルメニアなどと国境を接しているが、そういった国々の国境近くのドレスも同じスタイルなのだそうだ。
国境沿いは山の高さ、気候から厳しい生活環境となっているが、そんな場所にも人は住んでいるし、当然その中にも少女はいる。
ヴァネッサ・ウィンシップが撮影したかったのはそういった少女たちで、この "Sweet Nothings" がまさにそのシリーズとなった。

Vanessa Winship
vanessa winship
Agence VU - Vanessa Winship
GALLERY 21|PURCHASE: Vanessa WINSHIP


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Nazif Topçuoğlu 02






Nazif Topçuoğlu (ナズィーフ・トプチュオウル)
1953年生まれ。
トルコのアンカラ (Ankara) 出身。
写真家。

前回のポストが2006年の5月だからおよそ5年ぶりのポストになる。
一貫して学校や寄宿舎といった場所を舞台にした少女たちの写真を撮り続けているが、実は被写体の少女たちは20歳前後の女性が演じているのではないかと思っている。
どうもティーネイジャーに見えないんだよね、みんな。

《関連エントリ》
traveling with the ghost: Nazif Topçuoğlu


Nazif Topçuoğlu _______________


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The Girls' High School






1873年、エディンバラのプリンセスス・トリート (Princess Street) にある男子校と踵を接するように7歳から17歳の少女を対象とした学校が設立され、これは女子学校としては最も古いもののひとつとして知られている。
1884年、この女子学校は女子高等学校として生まれ変わり、規模を拡大。
更に1928年、ウェスト・ミッドランド州 (West Midlands) のスタッフォードシャー (Staffordshire) にあるバートン・アポン・トレン (Burton upon Trent, Burton-on-Trent、バートン・オン・トレント) のウォータールー・ストリート (Waterloo Street) に場所を移し運営された。

といった歴史で知られている女子高の写真。

Burton on Trent Local History»Archive » Girls High School


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井口尊仁 (Takahito Iguchi) - REAL Blythe in highschool life -











井口尊仁 (Takahito Iguchi)
1963年に岡山県で生まれた。
現在は頓智・株式会社の代表取締役。
Flickr で作品を公開している。

2009年の秋ににプレゼンとデモ映像が公開されて話題となったアプリケーション『セカイカメラ』。
この 『セカイカメラ』 はiPhoneなどで動作する拡張現実ソフトで、端末を通して見た現実世界に「エアタグ」と呼ばれる付加情報(文字・画像・音声)を表示・投稿できるアプリであり、この開発を指揮したのが井口尊仁率いる 『頓智』 だ。
アニメ 『東のエデン』 のエデンシステムで 『セカイカメラ』 を連想した人も多かったのではないだろうか。

2006年頃、mixi を中心に話題となった 「ぞりん」 をご存知だろうか?その生みの親が井口尊仁で、ゾウとキリンをかけ合わせた架空動物 「ぞりん」 は、mixi のコミュで誕生した。「ぞりん」 以外にも様々な架空動物を産み出し、その総称を 「動物」 をもじって「ぞうぶつ」と名付けられた架空動物たちは、そのユーモラスな造形とバリエーションから人気が広がっていった。そしてついに架空動物をまとめたぞうぶつ図鑑 『ぞりん』 が出版されるまでになり、人気は mixi 内からネット界へ、そして更に一般へと拡がっていった。

面白いアイデアを思い付くとそれを如何に発展させていくのかといつも考えている人、それが井口尊仁という人なのだろう。

Flickr で公開している作品にもそれは表れていて、ポストしたプライスを実写にコラージュしてみせたシリーズもアイデアを思いついたとしても、それを面白く発展させていこうとする人はさほど多くはない。女子高生化したプライスを日常生活の空間やグラビア写真的な世界の中に如何に落とし込むのか、誰の作品を下敷きにすれば面白くなるのか、レタッチはどの程度が作品のよさを引き出すのかということをかなり考えている。
Flickr で公開していた作品は以前はもっと多かったのだが、かなり整理されて少なくなってしまった。幸いなことに、僕はその多くを保存していたので、その中から選んだ作品をポストしてみたい。
おっと、"REAL Blythe in highschool life" というタイトルは僕が勝手に付けたもので、そういったタイトルのシリーズが実際にあるわけではないことをお断りしておく。
プライスが登場するシリーズは他にもジオラマ的なものや絵画や写真にオマージュを捧げたシリーズなどいくつかあり、プライスが登場しないシリーズには、巨大少女、ウルトラマン、ウルトラ怪獣、エヴァンゲリオン等々が関係したシリーズがあってどれも面白い。

ポストしたのは、

"real blythe jsks - edit"
"real blythe jsks from tokyo" シリーズの "station to station"
"real blythe" シリーズの "jsks of tokyo"
"blythe" シリーズの "tokyo school girls"
"high school blythe" シリーズの "tokyo mode"
"under contruction" シリーズの "real blythe jsks at the station"
"real blythe jsks in summer"
"real blythe jsks from tokyo" シリーズの "station to station"
"highschool girl of real blythe jsks" シリーズの "old photography"
"real blythe" シリーズの "jsks from tokyo"

の10点。

CNET Japan で連載してた 『アート資本主義』 っていつの間にか終了してた。

Flickr: takahito@japan's Photostream
頓智・日記


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Julia Fullerton-Batten - School Play -






Julia Fullerton-Batten (ジュリア・フラートン=バッテン)
1970年ドイツのブレーメン (Bremen) 生まれで、現在はロンドン在住の写真家。

家族でアメリカに渡り、1972年から1979年にからペンシルベニア州 (Pennsylvania) 中部にあるレディング (Reading) で過ごし、その後ドイツに戻って1979年から1986年までをフランクフルト (Frankfurt) で過ごした。
1990年から1992年にかけバークショア・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン (Berkshire College of Art & Design) で学んだ。
1994年から 2000年の間、フリーランスのフォトアシスタントとして経験を積んだ後、2001年に独立。

ポストしたのは2007年に制作された "School Play" という学校を舞台にしたシリーズ。


《関連エントリ》
traveling with the ghost: Julia Fullerton-Batten 01


JULIA FULLERTON-BATTEN


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玉村 康三郎 (Tamamura Kozaburo)


玉村康三郎 (Tamamura Kozaburo)
1856年 (安政3年) に江戸で生まれた。

1868年 (明治元年)、浅草で写真館を開業していた金丸源三から写真を学んだ。
1875年 (明治7年) に独立し、浅草に写真スタジオをオープン。
1877年 (明治9年) に拠点を横浜の弁天通一丁目に移し、「写真師並写真画売込商・玉村写真館」として営業した。

ポストした写真は女学校の授業を撮影したもので、習字の時間と思われる。
最初、パッと見で背中に字を書いた紙を貼り付けているのかと早とちりしてしまい、なんだこの異様な授業風景は!と驚いたが、そうでないとわかってしまった今は、早とちりしてしまった状況であって欲しかったと思っている。

Wikipedia
Tamamura Kozaburo - Flickr: Search


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