Wednesday, October 24, 2012

Craig Morey









Craig Morey (クレイグ・モリー)
サンフランシスコ・ベイエリア (San Francisco Bay Area) を拠点に活動しているフォトグラファ、クレイグ・モリー (Craig Morey) から Tumblr で自分の過去の作品の一部を公開しているよ、というメールが届いていた。
クレイグ・モリーのエントリは以前に二度立てていて、そのどちらもがナタリー・リダックス (Natalie Redux) というモデルを撮影した作品の中からチョイスしていたので、今回は様々なモデルを撮影した作品を1992年から2012年の間に撮影されたものの中から8点チョイス。
いちばん古いものは下から3枚目にポストした作品で、最も新しい作品は一番最初にポストした古典絵画的な佇まいの作品になる。


《関連エントリ》
traveling with the ghost: Craig Morey × Natalie Redux
traveling with the ghost: Craig Morey - Erotic Photography Workshop - Sunday, February 22, 2009.


Erotic Photography by Craig Morey - Fine Art Nude Models & Free Photo Galleries
morey studio

Landschaftsgänger Exhibition Information @ Parrotta Contemporary Art

"Watery Paves" (2012)
Emeli Theander

"31. Juli" (2010)
Léopold Rabus

2012年10月26日から2013年1月19日にかけ、ドイツ南西部の都市シュトゥットガルト (Stuttgart) にある GALERIE PARROTTA CONTEMPORARY ART で "Landschaftsgänger" と題された展示会が開催される。
先日展示会の案内のエントリを立てたアーティスト Léopold Rabus や昨年の春に個展の案内をした Emeli Theander などが参加。

"Landschaftsgänger" というタイトルはどうやら "landschaft" と "gänger" を組み合わせた造語らしく、"landschaft" というのはランドスケープ、風景という意味であり、"gänger" は 歩む者、歩行者という意味で、"Doppelgänger"、つまりドッペルゲンガーのゲンガ―と同じということから、ラントシャフトゲンガ―とは、風景化し移ろう存在といった意味くらいに捉えておけばいいのかなと類推してみたのだが、素人考えだから間違っている可能性が高い。
とはいえ、参加するアーティストの作品を一通り見ると、ぼんやりとした風景などを描いているアーティストが多く、そんなに的外れという訳ではないのではないかと思いたくなる。

Landschaftsgänger

STUTTGART: 26. OKTOBER 2012 – 19. JANUAR 2013
ERÖFFNUNG: DONNERSTAG, 25. OKTOBER 2012, 19 - 21 UHR


Nicole Bianchet
GAMA
Tino Geiss
Stefan Guggisberg
Fee Kleiss
Johannes Lotz
Paul P.
Jochen Plogsties
Léopold Rabus
Markus Saile
Emeli Theander


GALERIE PARROTTA CONTEMPORARY ART
Augustenstrasse 87–89
70197 Stuttgart
T +49.711.69 94 79 10
F +49.711.69 94 79 20
mail@parrotta.de
http://www.parrotta.de/

Öffnungszeiten / hours:
Dienstag bis Freitag von 11.00 bis 18.00 Uhr / Tue - Fri 11 - 6 pm
Samstag von 11.00 bis 16.00 Uhr / Sat 11 - 4 pm

先にエントリを立てた Johannes Lotz と Jochen Plogsties 以外では、Léopold RabusEmeli Theander くらいしか女性を作中に描くアーティストがいなかったので、このエントリではそのふたりの作品を参考としてポストしておく。


PARROTTA CONTEMPORARY ART STUTTGART BERLIN

Jochen Plogsties





Jochen Plogsties (ヨッヘン・プロクシュティース?、ヨッヘン・プログシュティース?)
1974年にドイツの南西部にあるラインラント=プファルツ州 (Land Rheinland-Pfalz) のコッヘム=ツェル郡 (Landkreis Cochem-Zell) の町コッヘム (Cochem) で生まれた。
現在はドイツ東部の都市ライプツィヒ(Leipzig)を拠点に活動している。
画家。

ポストした作品は、

"02_2_12 (Dame mit dem Perlenhalsband)" (2012)
"11_10 (Badende)" (2010)
"16_10 (Comtesse D' Haussonville)" (2010)
"16_11 (Mädchen mit dem Perlenohrring)" (2011)

の4点。
リチャード・プリンス (Richard Prince) が雑誌などに掲載された広告写真などを素材として撮影する、というのを絵画に置き換え、フェルメールなどの著名な作品を描いているのかなとも思ったんだけど、多分それは思い違い。

Education:
1997 – 2001 Studies at the Academy of Fine Arts Mainz, with Prof. Friedemann Hahn
2003 – 2008 Studies at the Academy of Visual Arts (HGB), Leipzig with Arno Rink and Neo Rauch
2006 Diploma with Arno Rink and Neo Rauch
2008 Graduation as a master student at the Academy of Visual Arts (HGB), Leipzig with Neo Rauch


PARROTTA CONTEMPORARY ART STUTTGART BERLIN
Jochen Plogsties

Johannes Lotz


Johannes Lotz (ヨハネス・ロッツ)
1975年にドイツ南西部ザールラント州 (Saarland) の州都ザールブリュッケン (Saarbrücken) で生まれた。
画家。

ポストしたのは、2009年に制作された "1999" という作品。

Education:
1995-2001 Studium der Freien Bildenden Kunst an der heutigen Akademie der Bildenden Künste der Johannes-Gutenberg-Universität Mainz bei Prof. Hahn, Diplom
2002-2004 Akademie der Bildenden Künste Müchen, Aufbaustudium "Bildnerisches Gestalten und Therapie", Klasse Schottenloher
2011 Lehrauftrag an der Hochschule für Bildene Künste Saar


Wikipedia
PARROTTA CONTEMPORARY ART STUTTGART BERLIN
Johannes Lotz

Saturday, October 13, 2012

村田兼一 Exhibition Information - きのこの愉しみと恐怖mycophilia/mycophobia - & - AESTHETIC ~耽美写真家の日常~ 中村趫×村田兼一×谷敦志 -






告知が少し遅れてしまったが、村田兼一の参加した展示会が現在2つ開催されている。
ひとつは10月10日から東京の神田神保町にある神保町画廊で開催されている飯沢耕太郎氏との二人展 「きのこの愉しみと恐怖mycophilia/mycophobia」 で、タイトル通りきのこ尽くしの展示会。
もうひとつは大阪の日本橋にあるアートスペース・亜蛮人で今日からスタートした 『AESTHETIC ~耽美写真家の日常~ 中村趫×村田兼一×谷敦志』。
こちらもタイトル通り現代日本の耽美界 (そんな世界が果たしてあるのかどうかは知らないのだが) を代表する3人の写真家による展示会。

いよいよ大阪と東京での展示が始まります。
大阪は耽美的日常をテーマに、東京はキノコをテーマに
それぞれ最後まで苦しみながら作品を完成させました。
ご高覧いただければ幸いです。

尚、大阪では少しですが写真集を全種類揃えていただきました。
日本での発売のものは残念ながら絶版で入手は出来ていません。
東京でも期間半ばから最新本が入手できます。

どのギャラリーも見つけにくいと思いますので
是非、お電話で道順をお尋ねください。

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☆村田兼一と飯沢耕太郎の二人展
「きのこの愉しみと恐怖mycophilia/mycophobia」

10月10日~27日
12時~18時 (会期中金曜日は19時まで)


*10日より14日まで在廊予定(14時~最終まで)。
*トークショー14日(ギャラリーベージにて受付中)
飯沢氏のドローイングと村田のきのこ写真。
着色の新作。デジタルでの新作など。

神保町画廊
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1‐41‐7安野ビル1階
TEL/FAX: 03-3295-1160
http://jinbochogarou.com/

会期中休廊日:月・火

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☆AESTHETIC
~耽美写真家の日常~
中村趫×村田兼一×谷敦志

10/12(金)~23(火) 13:00~20:00
17日休廊
アートスペース・亜蛮人 大阪 にて
http://www.aband.jp/
*20日イベント在廊予定。
*お互い余り撮らない日常スナップを展示。耽美かどうかは疑問。

アートスペース・亜蛮人
大阪市浪速区日本橋4-17-15
http://www.aband.jp/

開廊時間は13:00~20:00
水曜は完全休業日

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☆個展「キノコの森の Upskirt Voyuer 出版記念展 」

内容
8月のスパンアートギャラリー「Upskirt Voyuer 出版記念展」、10月の神保町画廊の
「きのこの楽しみと恐怖展」を合わせた展示を年の瀬、大阪は乙画廊にて開催する。
一度で二度美味しい展示を関西で味わえる。
明るく健康的なエロスのアップスカートに魔術的なきのこ作品のタナトスの部分が
加わることで村田兼一の世界が完成する。
是非、年の瀬には乙画廊で時を忘れて迷いの森できのこ狩りをして戴きたい。

場所 乙画廊 大阪市北区西天満2-8-1
大江ビルヂング101
TEL  06-6311-3322
http://oto-gallery.jpn.org/

会期 12月17日~27日 無休

ポストした作品は、最初の4点が村田兼一と飯沢耕太郎の二人展 『きのこの愉しみと恐怖mycophilia/mycophobia』 に出品されている村田兼一の作品で、きのこ好きとして知られる飯沢耕太郎はおそらく古今東西のキノコをコラージュした作品を出品しているものと思われる。
検索していて、飯沢耕太郎が11月14日に発売される玉木えみという方の作品集 『少女系きのこ図鑑』 の監修に携わっていることを知った。
「少女系きのこ」 といえば、趣味はきのこ狩りという、フランスのロヘーヌ (Robert) というかつてフレンチ・ロリータ系として知られた女性ミュージシャンのことが真っ先に思い浮かぶ。
で、現在2ndアルバム "Princesse de rien" を聴きながらこのエントリをまとめている。

5枚目は『AESTHETIC ~耽美写真家の日常~ 中村趫×村田兼一×谷敦志』 展の告知用イメージ。
谷敦志については、今年の春に開催された個展のエントリ 『写真家・谷敦志20年の軌跡+新作展』 を以前立てているので、作品をご存じないという方はそちらをご覧頂ければと思う。
さて、中村趫であるが、検索していてこの方がかつて 「裸のラリーズ」 のギタリストとして活動していた中村武志その人であるということを知って驚き、「裸のラリーズ」 の音源が、今現在、かつてに比べ格段と入手し易くなっているという状況にも驚いている。


村田兼一オフィシャルサイト/Another Tales Of Princess「眠り姫」

Friday, October 12, 2012

Léopold Rabus Exhibition Information - "Tiré d'une histoire vraie" - "Based on a true story" - @ Aeroplastics contemporary



1977年にスイスのヌーシャテル (Neuchâtel) で生まれ、同地を拠点に活動しているアーティスト Léopold Rabus の展示会についての案内がブリュッセルのギャラリー aeroplastics contemporary から届いていた。
2012年09月07日からすでに開催されており、10月27日までの開催となっている。

Léopold RABUS & guests
"Tiré d'une histoire vraie" - "Based on a true story"

Friday Sept 7 - Saturday Oct 27

The 2012 work, Moineaux se disputant du pain dans un poulailler (Sparrows Fighting over Bread in a Chicken Coop) adopts the monumental format of Colmatage d’un seuil. Aside from being work of a similar nature on Light, it illustrates the quite particular way that Léopold Rabus envisions the rendering of movement: the birds seem suspended in both time and space, as though it has to do with the sequential decomposition of the flight of a single sparrow. The painter introduces a shift of the same sort, and extremely subtly so, in the portraits of his “birds of cage and aviary” (the title of the work from which they are drawn – one may ask oneself, along with the artist, what distinguishes the one from the other). It is only the attentive observer who will note the presence of a double-pupil in the eye of a parrot or a parakeet, in the manner of a photograph of a bird in motion suffering from a too-short pause. The painted works of Léopold Rabus are never really as they seem.

Léopold Rabus のエントリを最初ら立てたのはかなり前のことで、その頃は歪にデフォルメされた人物たちの姿を描いた奇妙な作品ばかりで、背景が描かれた作品はそれほど多くはなく、ベッドやテーブルや水たまりや植物は描かれた人物たちの異物感を強調させるための装置といったふうに描かれていた (この頃の作品には日本のサブカルチャーへの目配せが感じられる)。
次に Léopold Rabus の作品を見たのは Aeroplastics contemporary から Rabus 兄弟の展示会の案内をもらった3年後のこと。
かなり作風が変化しており、カラフルだった色彩は暗く濁り、以前は白いことの多かった背景がリアリズム絵画のそれへと変化したところに人物が異物としてそこに描かれ、以前とは違った奇妙な作品となっていた。
そして今回、また3年ぶりに Léopold Rabus の作品を見たのだが、3年前はまだ背景から多少乖離していた人物が作品に溶け込むように描かれ、もうほとんどリアリズム絵画といっていいほどになった。
しかし何かが歪んでいて、リアリズム絵画からすぐにでも逸脱してしまいそうな雰囲気がそこにはある。


《関連エントリ》
Léopold Rabus (Leopold Rabus)
traveling with the ghost: Exhibition Information - The Rabus Show - @ aeroplastics contemporary


Léopold Rabus / Tiré d'une histoire vraie / Based on a true story / Aeroplastics contemporary