Monday, August 9, 2010

Deutsch Magazine advertising campaign, 2008



ポストした2点の画像は、獣姦を想起させる、というかそのまんまなイメージで、品行方正な方なら顔をしかめてしまうかもしれない代物だが、雑誌のキャンペーン用に制作されたものである。

このイメージを最初に見かけてチェックしておいたブログの記事が消えていたので、10 Advertising and Marketing Journalというブログの記事を参考にポストしたイメージについての情報をまとめておと、以下のようになる。

この広告はドイツでタブーに触れる問題として議論になったという。
制作を依頼されたのはJung von Matt という広告エージェンシー。
最大限の注意を引き付けるために参考にしたのが、どうもヘルムート・ニュートン (Helmut Newton) の作品らしい。
パッと思いついたのは、ワニがマッパの女性を頭からガッツリ飲み込んでいるヤツなんだけど、どう考えても違う。
女の上に白鳥が乗ってるヤツかな?
でもアレって、フランソワ・ブーシェ本人だか、贋作者だかが描いた作品のパロディっぽいしと思いつつ、手持ちの画像をチェックしてみたが、どの作品を指しているのか分からなかった。
それはさておき、犬のシェパードはドイツ文化の象徴なのだそうで、そのシェパードが女性とまぐわる、という一連のイメージは、うるさがたの方々にはどう解釈されたんだろう?

ちなみに、このキャンペーンのデザインとプロデュースを担当したのは女性だったそうだ。

個人的には、澁澤龍彦の大好きな短編 『犬狼都市(キュノポリス)』 を思い出した (サクッと読み返そうと思ったのに、文庫が見当たらないでござる)。
被写体がいる分、こちらの広告の方が生臭く、ロマンは微塵も感じられない。


Magazine: Deutsch Magazine
Issue:
Title:
Photographer:
Model:
Agency: Jung von Matt


Deutsch Magazine
Deutsch Magazine controversial ad prints | 10 Advertising and Marketing Journal


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