ゴングのように鳴りわたる時間、縁からあふれるほどにそこを満たす滝、
渦巻き、いなごの群れ、雲、銀河、埃、物音、事件、あれこれ、あれそれ、etc、etc、etc......
Thursday, June 29, 2006
Alan Aldridge
Alan Aldridge (アラン・オルドリッジ)
1943年にイーストロンドン (east London) で生まれた。
現在はロサンゼルス在住。
アーティスト、グラフィックデザイナー、イラストレーター。
60年代、70年代のロックが好きな方には、様々なアーティストのアルバムジャケットを手がけた人物として知られている。
特にビートルズとのかかわりが深く、ビートルズの詩とそれにインスピレーションを得て描かれイラストレーターたちの作品をまとめた "The Beatles Illustrated Lyrics" の編集者としても有名。
ファッションフォトグラファのマイルス・オルドリッジ (Miles Aldridge)、モデルとして活動しているサフラン・オルドリッジ (Saffron Aldridge)、リリー・オルドリッジ (Lily Aldridge)、ルビー・オルドリッジ (Ruby Aldridge) はみなアラン・オルドリッジの子供である。
アラン・オルドリッジは、「サンデータイムズマガジン (The Sunday Times Magazine)」 誌のイラストレーターとしてキャリアをスタートさせた。
その後フリーランスで 「ペンギンブックス (Penguin Books)」 のいくつかのカバーデザインに関わり、1965年3月に 「ペンギンブックス」 の編集長だったトニーゴドウィン (Tony Godwin) にアートディレクターとして迎えられると、その後2年にわたって主にSF小説のブックカヴァを担当。
手がけた作品は、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』、J.G バラードの 『狂風世界』、ロバート・A・ハインラインの中短編集『ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業』 (日本では短編「輪廻の蛇」の方がこの中短編集のタイトルとして使われている)、チャールズ・G. フィニーの『ラーオ博士のサーカス』、クリフォード・D・シマックの『再生の時』、フランク・ハーバートの『ボイド - 星の方舟』、シオドア・スタージョンの短編集 "The Joyous Invasions" など。
1968年、自身のグラフィックデザイン会社 "INK" を立ち上げ、ビートルズ とその関連会社 「アップル・コア (Apple Corps Ltd.)」 と密接な関係を築く。
1960年代から1970年代にかけ、多くのアルバムジャケットを手がけ、その時代のグラフィックスタイルのを作り上げたアーティストの中のひとりとなった。
その他の分野として、絵本の分野での活動についても触れておこう。
最も有名なのは、『ちょうちょうの舞踏会とバッタの宴会 (The Butterfly's Ball, and the Grasshopper's Feast)』 という18世紀の初め頃に発表された挿絵付きのユーモラスな物語詩を、明治時代に日本に滞在したことのある南アフリカ出身の英国の作家ウィリアム・プルーマー (William Plomer) と組んで絵本に仕立て直した作品で、1973年に発表された。
好評だったのか、1979年には "The Peacock Party" が、そして1980年には "The Lion's Cavalcade" が続編として制作されている。
『ちょうちょうの舞踏会とバッタの宴会』 は、英国の著名な歴史家、作家として知られるウィリアム・ロスコー (William Roscoe) が1802年に書いたユーモラスな子供向けの詩で、1807年 (or 1808年) に挿絵付きで発表されて好評を博し、英国では現在でも知られた作品となっている。
ちなみに、絵本 『ちょうちょうの舞踏会とバッタの宴会』 は、第2期ディープ・パープルのベーシストだったロジャー・グローヴァーが大変気に入ったらしく、1974年にこの絵本を基にしたコンセプトアルバム "The Butterfly Ball and the Grasshopper's Feast" を発表。
ディープ・パープルを念頭に聴くと肩透かしを食らう恐れがあるが、そういったことを考慮に入れずに聴くとよくできたアルバムで、当時より (といっても、その当時に聴いたことがあるわけでは当然ないのだけど)、今聴いた方が素直にこの音楽に接することが出来るのではないかと思う。
ALAN ALDRIDGE
Wikipedia
Flickr: mjkghk's stuff tagged with alanaldridge
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