Peter Ilsted (ピーダ・イルステズ)
1861年デンマーク生まれ、1933年没。
画家、版画家。
カール・ホルスーウ (Carl Holsoe) や義理の兄弟となるヴィルヘルム・ハンマースホイ (Vilhelm Hammershøi) と共に20世紀初頭のデンマークを代表するアーティスト。
後にこの三者は「コペンハーゲンインテリアスクール」と呼ばれるようになる。
共通しているのは、フェルメールを基本とした平穏な生活を描いたという点だろうが、見比べると当然ながら相違点もあり、例えばハンマースホイの作品の一見平穏な生活を描いているがその平穏を通り越した緊張漲る静謐感はイルステズやホルスーウの作品にはないものだし、イルステズの作品の多様さは他の二人に見られない特徴だし、ホルスーウの作品には他の二人に比べ開放感と明るさがある、といった感じに。
一点一点見比べても分かり辛い相違点も、それぞれの作品をまとめて見比べると分かり易くなる。
ハンマースホイの回顧展が2008年9月30日から2008年12月7日にかけて上野の国立西洋美術館で開催された折、ハンマースホイの作品約90点に加え、イルステズとホルスーウの作品もそれぞれ10点ずつ展示された。
国立西洋美術館のサイトにイルステズの経歴がコンパクトにまとめられていたので、以下に引用させてもらおう (尚、引用に当たって改行したことをお断りしておく)。
1878年から83年にかけて、コペンハーゲンの美術学校で学ぶ。
1889年に国費でパリの万国博覧会を訪れ、また1891年には奨学金を得てイタリアとパリへ赴く。
室内画を得意とするが、その際立った特徴は、絵画よりもむしろ版画に表われている。
レンブラントの版画を収集していたが、初期のエッチング作品にはその影響が色濃い。
1882年から1904年の間に47点のエッチング、それ以降に5点を制作した。
1906年以降は、カラーメゾティントの制作に情熱を傾けるようになった。
デンマークを代表する作家ヴィルへルム・ハンマースホイとの出会いは、彼の画歴におして重要な出来事となる。
ハンマースホイがイルステッドの妹イーダと1891年に結婚したことで、二人の画家は急速に接近し、イルステッドはハンマースホイの主題や冷ややかな色調に強い影響を受けた。
次の10点をポスト。
"Little Girl with a Flat Cap" (1924)
"Two Little Girls Playing" (1911)
"-" (-)
"Evening picture with two girls at the piano" (1912)
"Waiting for the Guests" (1911)
"-" (-)
"A woman knitting by a window" (-)
"Interior from Liselund with the artist's daughters reading" (-)
"-" (-)
"Portrait of Ida" (1889)
《関連エントリ》
traveling with the ghost: Vilhelm Hammershøi
traveling with the ghost: Carl Holsøe
Wikipedia
所蔵作品検索|国立西洋美術館
«Впечатления дороже знаний...» - Peter Vilhelm Ilsted (Danish, 1861-1933)
Peter Ilsted estampes originales, lithographies et gravures sur Amorosart.
Peter Ilsted at Weinstein Gallery
Peter Ilsted 1861-1933
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