François Cavelier (Francois Cavelier) - STORYBOARD -

François Cavelier (Francois Cavelier、フランソワ・キャヴリエ)
1979年2月14日にフランス北部のセーヌ＝マリティーム県 (Seine-Maritime) にあるモン・サン・テアン（Mont-Saint-Aignan）で生まれた。

物語的構成のシリーズをいくつか撮影していて、今回ポストした "STORYBOARD" というシリーズは、2003年から撮り始められ、今現在も継続している。
"STORYBOARD" は十代の少女たちの日常を切り取った感じのシリーズで、少女たちの何気ない姿が撮影されている。
日常を切り取るといっても密着してドキュメンタリを制作するというのではなく、先にエントリを立てたヘレン・ファン・ミーネ (Hellen van Meene) と同じように状況設定や場面設定がある程度計画された中での撮影となっている。
また、思春期の少女たちが被写体となっている点は、ヘレン・ファン・ミーネやアンナ・ギャスケル (Anna Gaskell) と同様といえるのだけど、、被写体たる少女たちとの距離感が先の二人とはぜんぜん違っていて、フランソワ・キャヴリエの場合、少女たちとのカメラのレンズを通した関係がニュートラルといえばいいのか、見ていてもストレスが感じられない様に思う。
何故そう感じるのかは分からないので、安易に撮影者の性別が違うからということにしたいが、そうすると、先入観がそういった印象を抱かせるのだ、と突っ込まれることになるだろうが。
他の写真家と比較しなければよかったのだけど、頭の中で勝手に比較を始めてしまったし、比較して初めて、ニュートラルだとか、ストレスを感じないといった印象を言葉に出来たので、避けようがないのだ。
だからといって、性差を軸にするのは旨くないのだけど。


"STORYBOARD" シリーズの中から選んだのは、

"Cherine. n°02" (FRANCE 2006)
"Pauline. n°01" (FRANCE 2004)
"Raquel. n°01" (FRANCE 2004)
"Sofia. n°01" (FRANCE 2004)
"Tiphaine. n°04" (FRANCE 2005)

の5点。

Francois Cavelier