Владимир Клавихо-Телепнев (Vladimir Clavijo-Telepnev、ウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフ)
1962年モスクワ生まれ。
写真家。
ウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフのサイトには、ロシアの奇妙なサイト内をうろついていた時に、そこのリンクからたどり着いたと記憶している。
まず目にしたのが20世紀前半頃活躍したと思しきバレエダンサー達のポートレート。
だから最初、キリル文字が読めないこともあって、雰囲気から勝手にロシアの1910年代から1930年代頃のヴィンテージ写真を集めたサイトと決め付けて、サイト内の閲覧を開始したのだった。
しかし、ヴィンテージ写真と決め付けた画像を見ていくうちになんともいえない違和感を感じ始め、面倒だと思いつつ解説らしき文章を機械翻訳してみたところ、ロシアのヴィンテージ写真を集めたサイトという認識がこちらの早合点であることが判明した。
このサイトはウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフという、ヴィンテージ写真テイストの写真を撮っている写真家のサイトであると。
100年近く前に撮影されたものだと勘違いした写真は、皆、最近撮影されたものだったのである。
写真に詳しい人が見たら最初からこんな勘違いはしないのだろうが、まだヴィンテージ写真をそれほど見慣れていなかったこともあって、ヴィンテージ写真とヴィンテージ写真テイストの写真を区別出来なかったのだ (という一文は、このエントリを立てた頃の自分の感想ではなく、その頃の自分を装いつつ書きながらも書き直しをしている2011年の自分の感想になってしまっているな)。
こういった、何時何処で何々と出合った何ぞという内容の文章は本人以外に何の意味も持たないのだが、何故かそのことについて書きたくなってしまうことがあって、書いてしまったということは、今回はそういったエントリなのである。
さて、本題の『不思議の国のアリス "Alice's Adventures in Wonderland" 』をモチーフにしたシリーズについて。
アリスをモチーフにした作品を熱心に蒐集しているアリス狂というわけではないのでいい加減な印象になるのだけど、イラストや絵画に比べ、アリスをモチーフにした写真というのは比較的少ないように感じ、それはルイス・キャロル (Lewis Carroll) ことチャールズ・ドッジソン (Charles Dodgson) が物語の主人公となったアリス・リデル (Alice Liddell) を撮影してしまっているということや絵の方がイメージが固定されず、ある程度自由が利くなどといったことが理由なのだろうか、などと考えていた (もちろん、写真やイラストなどのイメージを共有するソーシャルサービスが増えたことで、以前に比べると写真で『不思議の国のアリス』の世界を表現する人 (主にアマチュア) は増えいるだろうが)。
そんな二次元に比べ少ないと思われる三次元のアリスの中で、このウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフの撮影した『不思議の国のアリス』の世界はかなり魅力的。
色彩豊かと思われる『不思議の国のアリス』の世界をセピアカラーにしてしまうのは、人によるとマイナスに感じられるかもしれないが、あの、ディズニーアニメ辺りの影響で青にしてしまいがちのアリスの服からは少なくとも自由になれるところがいい (ジョン・テニエル (John Tenniel) が黄色に着色した服の色が、いつ、青になったのかという問題については、Colour of the dress (リンク先は日本語です。) に詳細な情報がある)。
「静」か「動」かでいえば明らかに「動」の『不思議の国のアリス』の世界を「静」的に表現している、もっと言えば陰性の『不思議の国のアリス』になっているところが多少残念と言えなくもないのだけど、「動」的に表現しようとすれば、写真をマニピュレートして表現ということになりかねない。
そうするとコッテリ風味の『不思議の国のアリス』になってしまうこと必至。
という妄想から、現状維持の表現でいいじゃないか、異議なしという結論が、私の中で出ている。
なんだか取り留めのない内容になってしまったのでこの辺りでお終い。
Владимир Клавихо-Телепнев. Персональный сайт. Vladimir Clavijo-Telepnev. Personal Site.
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